会社概要
| 会社名 | フロイント産業株式会社 |
| 所在地 | 〒169-0072 東京都新宿区 大久保一丁目3番21号 |
| お問い 合わせ先 |
管理本部 管理部 |
| 連絡先 | TEL :03-5292-0256 FAX :03-5292-0290 E-mail:メールはこちら |

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創業以来、47年間連続黒字を誇る、世界トップレベルの医薬製造機械メーカー
〜フロイント産業株式会社〜

「日本の薬は美しい」
海外渡航中やむを得ず、海外の薬を口にしたとき、 またドラッグストアに並ぶ薬を目にしたとき、実感したことはないだろうか?
筆者がアメリカで目にしたのは、色ムラがあったり、 サイズが大きすぎたり、表面がザラザラ、デコボコしていたり…という薬の数々。
それに比べて日本の薬はどうだろう?色が均一で滑らか。 まったくムラがない。まるで芸術品のように美しいのである!
実は日本には、薬の表面をコーティングする世界最高水準の技術を誇る企業がある。
それが、フロイント産業。
同社が1964年にその原型を開発した コーティング機械装置「ハイコーター」は 今や世界の製薬業界で、 薬をコーティングする機械の代名詞となっている ほどである。
「良薬口に苦し…」と感じることも少なくなった理由は?
ここでちょっと、薬のコーティングの仕組みについて学んでみたい。
「通常私たちが飲む薬の表面は、苦みや臭いを包み隠したり、薬を紫外線や湿気から保護したりするための膜で包まれています。その膜を施すのが、弊社が開発した機械装置『ハイコーター』。薬以外にもガムやチョコレートの表面への糖衣(シュガーコーティング)などにも使用されています」(フロイント産業 鵜野澤さん)
また錠剤には、飲み込みやすいように、または、胃を通過して、
腸のなかで溶けるといった機能を持たせるために、
糖衣よりも薄い「フィルムコーティング」という膜が施されることがある。
その薄さは何と0.1ミリ以下、数10〜100ミクロンの高分子の膜になるのだとか。
まさに、肉眼では確認できないほどの、緻密な膜で覆われているのである。
世界で最も均一で美しいコーティングを可能にした技術
この装置、1回で数百kg〜数トンもの原料をコーティングできるが、 一体どのような過程を経て完成するのだろうか?
写真を見るとズバリ、 衣類用の乾燥機にスプレーガンが組み込まれたようなイメージだが…。
1:コーティングドラムと呼ばれる大きな容器が回転。
↓
2:このなかに、コーティングする対象物(薬やガムなどの核部分)の原料を投入。
↓
3:スプレーガンから、コーティングする液を吹き付ける。
↓
4:同時に熱風を吹き付けて、表面を乾燥させて、膜を形成する。
ここで注目すべきは、3、4。
噴霧(スプレー:加湿)をしながら乾燥させるという、
ある意味矛盾
したこの工程では、非常に難しい技術
が必要とされるのである。
また、錠剤1錠の表面積だけを見ると小さいものだが、 錠剤が1度に製造されるのは、何十万〜何百万錠!
これだけの大きな表面積に、正確に、 均一にコーティングするためのノウハウとは一体…?
装置の内部で
● 原料を素早く撹拌混合する技術
● コーティングする液体を幅広く均等に吹き付けるノウハウ
● 吹き付けた液を素早く乾燥させる機構
など、
それぞれの要素技術が相乗的に作用することで初めて、 素早く均一に被膜形成することが可能になっているのだとか。
「日本薬局方では、含量均一性という基準が定められていて、 薬一粒一粒で、 品質が異なるようなことがあってはいけません。 もちろん『ハイコーター』ならば、そうした基準もしっかりクリアできます」
また、日本の薬ユーザーの目は、とても厳しいという。
「ちょっとした色や形の違いに敏感で、少しでもいつもと違うと感じられたら、 返品という事態になってしまいます。それだけ厳しい患者さんの目がありますので、 私たちもその期待に応えて行かなくてはいけないと思っています」
安全性や使いやすさも大きな武器に、国内シェアは現在9割以上
「近年、薬の製造現場には、女性のオペレーターさんもが急増しています。 そのことから、工業機械であっても、ユニバーサルデザインという概念に着目。 部品が重くならないよう、 高所作業をしなくても済むようにするなど、使いやすさを最大限に考慮しました」
また、最近では高薬理活性物質といって、 薬の成分がごく微量でも効果が大きいものが増えてきている。 そのため、オペレーターの方々が薬効成分を吸い込まないよう、 安全性を確保できる機能を備えた機器もあるのだとか。
ほかにも、「ハイコーター」には、スタイリッシュなデザイン、 機器のクリーニングのしやすさなど、きめ細かいこだわりが凝縮されている。
そして今後は環境にも配慮し、機器の省エネ化を進めて行くことを目標としている。
製薬現場に革命を起こした1台の機械
フロイント産業の設立は1964年。東京オリンピック開催の年。
その数年前、のちの創業者となる伏島靖豊氏はある製薬会社の工場見学に行き、その作業環境に驚愕した。
「現在、錠剤をコーティングする装置は密閉されているのですが、当時は外部にむき出しの状態。そこに職人の方々がバーナーで温められた装置を用いて、錠剤をコーティングしていたといいます」
そこで伏島氏はひらめいた。
「これから、高度経済成長と共に薬の時代が来るのは確実である」
「もっと効率よく生産できないか?」
「しかも、もっと作業環境を改良できないか?」
「それを実現する機械を自分で作るしかない!」
そして友人と共にアイデアを出し合って開発に取り組み、 コーティング装置「ハイコーター」の前身となる 第1号機が完成したという。
だが実はその記念すべき1号機の写真がない…。
それはなぜか?
「1号機が完成すると、早速車に積み込み、一軒一軒製薬会社にデモに回ったといいます。そして幸い、1号機はすぐに売れてしまった。会社をスタートしたばかりで、1号機が売れるか売れないかは重大な問題でしたから。写真を撮る暇もなかったのですね」
その後2号機以降も売れ続け、国内のみならず欧米でも販売されるように。
工業製品としては珍しく、累計1300台も売れるベストセラー商品となった。

さらに、同社の面白いところは、設立当初から錠剤のコーティングに使用する液体も開発し、販売をしているところ。
ここに同社の成功の秘訣が隠されているようだが、それは一体…?
次のぺージで探ってみよう。