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セ―ラー万年筆
- セ―ラー万年筆株式会社
- 書く人の心を伝える『一生もの』の万年筆を精魂込めて作り続ける
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ボールペンの登場やワープロ、パソコンの普及で、70年代から万年筆の需要は退潮が続いていたが、ここ数年は、20代の女性や30代、40代の男性を中心に「自分だけの一本」の魅力が改めて注目されています。
これまでの毛筆文化に代わる筆記具として、
「トメ」、「ハネ」、「ハライ」など日本の文字をより美しく書くことができ、最も漢字に適しているといわれているのが、セーラー万年筆の「長刀研ぎ万年筆」だ。
長刀の剣先のように、長く研ぎ出したペンポイント(ペン先のイリジウム玉部分)をもつことから、
「長刀研ぎ」と言われています。
海外メーカーのペン先は欧文用に丸く研がれていることが多い。
これに対して、長刀研ぎは、日本の漢字、筆文化に合わせて、「トメ」、「ハネ」、「ハライ」がきれいに書けるように長く研がれており、
さらに筆圧をかけない人もすべるように滑らかな書き心地を実感できる『ペン先』に、こだわりの特徴があります。
1911年創業のセ―ラー万年筆は、日本で初めて金ペン先万年筆を自社で製造した、日本有数の万年筆メーカーだ。Sailor(水兵)の社名は軍港のあった創業地、広島・呉にちなんで付けられた。
連続筆記が可能な万年筆を初めて見て、西洋に伍するには国産の万年筆が必要、という創業者・阪田久五郎の熱意から生まれた初代万年筆。
当初、日本の文字を美しく書くため手作業で現在の「長刀研ぎ」の様に研がかれていた万年筆は、やがて大量生産に対応するため、機械によるペン先が開発されて以降は忘れられた技術となる。
その後、1990年代からスタートした無料ペンクリニックによって、同社は万年筆愛好家のニーズをダイレクトに聞くことになる。
このニーズに応えるかたちで万年筆の神様″と称されるペン先職人・長原宣義の手で復活したのが、長刀研ぎ万年筆だ。
今では数多くの定着モデルにも取り入れられ、その味わいのある書き心地と美しいサインが書けるということで、海外でも人気となっている。
ペン先職人・ペンドクター 長原宣義 氏。
性格は頑固。しかし大陸的な感激屋でもあり、
面倒見のよさは天下一品。
一言でいえば「新しい物好きの昔気質」
万年筆の歴史は、1884年に海外で誕生し、日本へは海外渡航の高級土産として、日本に上陸した。
万年筆は海外では、「fountain pen(泉のペン)」の名で、愛されています。
これは、昔はインキ壺に何回もつけて書いていたのが、ペン自体からインクが泉のようにあふれ出すという意味から。
日本の「万年筆」の語源は、諸説あるが、長く、あるいは親子代々に渡って使うことが出来る意味で「万年」が用いられ、「いつでも」「どこでも」使える筆記具という意味で名付けられたとも言われています。
セ―ラー万年筆は、日本の万年筆文化を支え続けて、100年。
これまで、優れた職人による、優れた書き味の万年筆を作り出してきました。
他社が真似できない柔軟性は日本の伝統文化、伝統工芸と融合し、国内だけではなく、
世界中の国々で評価されています。
セーラー万年筆では、メーカーを問わず無料で調整を受ける「ペンクリニック」を開いています。
また、自分だけのオリジナルインクをブレンドしてもらえる「インク工房」もあり、開催時には、多くのお客様が訪れています。
◆ペンクリニック
気に入っていたのに書けなくなってしまった、書き味が落ちてしまった、大切な人から貰って引き出しにしまったまま、そんな万年筆はありませんか?
セーラー・ペンクリニックでは、全国各地を回って、そんな万年筆の修理・調整を承っています。
会場では、熟練のペン先職人が使う人の書きグセや好みに合わせてペン先を調整したり研いだりすることで、持つ方に「こだわりの書き味」をご提供します。
◆インク工房
万年筆の豊かな書き味と共に、そこから流れ出るインクの色を楽しんで下さい。
万年筆のインクをブレンドしてお好みの色を調合致します。
できたインクはお買上げ店からリピートのご発注も承っておりますので、何度でも同じ色をお作りする事ができます。
書いた時の色、紙に滲み込んでゆく時の色の変化、僅かに色のついた紙との組み合わせなど、楽しみ方は色々です。
※開催日程は、セーラー万年筆Webサイト「イベント情報」にてご確認いただけます。
http://www.sailor.co.jp/event/