会社概要
会社名 | 株式会社リガルジョイント |
本社所在地 | 〒229-0011 神奈川県相模原市大野台 1丁目9番49号 |
電話番号 | 本社工場 ( ISO9001 は本社工場のみ) TEL :042-756-7411 FAX :042-752-2004 |
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水や緑が豊かな森や海といった自然界では、
なぜ空気がすがすがしくそこにいるだけで人の気持が癒されるのだろうか。
生き物が住み、食事と排泄を日々行っている行為は私たち人類が住んでいる街の環境と同じはず。
「オゾンはスーパーマンですから」
今回取材に伺った
(株)リガルジョイント代表取締役稲場久ニ男氏は、
オゾンの持つパワーをスーパンマンであると表し、
自然界ではオゾンが浄化作業を行っているおかげで常にクリーンな状態が保たれていると説明してくれた。
オゾンと聞くと多くの人がまず思い浮かぶのは
「オゾンホール」「オゾン層」だろう。
そして、
この層のおかげで太陽光から降り注ぐ有害な波(物質)を防いでいることは周知の事実だが、
オゾンの効果はそれだけではないと氏は力説する。
「オゾンの殺菌効果は塩素の約1.78倍ですが、
副作用のある塩素とは違いオゾンにはほとんど害がありません」
雷がよく発生する地域で採れる野菜はおいしいという言い伝えが昔からあるそうで、
実はこの話、科学的な裏づけがされているというのだ。
「雷の強力な電気によって雨の水滴中にオゾンが含まれます。
このオゾンをたっぷりと含んだ雨が地表に降り注ぐことにより土壌が殺菌され、
結果としておいしいい野菜が採れるのです」
現在、日本国内においては殺菌といえば塩素が主流であるが、自然界ではオゾンがその役割を太古より担ってきたのである。
氏がオゾンの持つ強力な殺菌・浄化効果を知り
「このパワーを使ってどうにか社会に役立てたい」
そう考えたのは今から約16年前のこと。
その後、独学でオゾンに関する技術・知識を学び同社独自のオゾン水生成システムをつくり上げていくのだが、 なにもオゾンを使って殺菌・浄化を行うというシステムは氏だけが行っているものではない。
日本よりも遥かにオゾンによる殺菌・浄化システムが進んでいるというヨーロッパでは、 水道水やスイミングプールを浄化・殺菌する際にオゾンを使ったシステムが利用されてきており 「日本ではまだ数人足らずしかいないでしょうが、 ドイツではこのオゾンの殺菌効果を使った治療を行うドクターが1万人もいるのですよ」と、 その高い殺菌効果が医療の分野でも浸透・活躍していることを教えてくれた。
海外でそれだけの実績があるシステムであれば、
世界一といっても過言ではない技術大国日本の大手メーカーがやらないわけがない。
現在、東京都や大阪府では既にこのオゾンによる浄水システムを導入。
オリンピック選手がプレーするような大規模プールの浄化・殺菌でも、
オゾンのパワーを利用した浄化・殺菌システムが導入されているということであった。
「ただ......日本のストラクチャーというのはどの分野でも同じですが、
いくらシステムや製品がよくても、行政はそう簡単には動きません。
そこには莫大なお金の動きがあるからです」
氏が言うには現在日本国内で広められているオゾンシステムというのはかなりの大規模なシステムばかりであり、 大手メーカーが独占をしている状態だそう。 その結果、予算の少ない地方自治体や民間レベルではいくら採用したくとも手が出せない状態だというのだ。
そこで氏は考えた「安く手軽にオゾンの持つパワーを世のなかに広めよう」 と。
通常、水とガスというのは混ざり難い。 そのため、前述した大規模な浄水システムでは大きく深い水槽の下に設置したパイプからオゾンのガスを泡として放出し、 その泡が水面に出るまでの間にオゾンを水の中へと含ませる仕組みを採用しているというのだが、 このシステムでは効率が悪いと氏は指摘する。
「上述のシステムでは水に吸収されきれていない余分なオゾンガスが
空気中に放出されるため、その中和作業をも行う必要があります。
その中和作業自体も莫大なシステムを必要とし、結果としてシステムそのものが
高額になるのです。一方、私がつくったシステムではオゾンは非常によく水に溶けます。
ですので、ロスも少ないしお金もそれほどかかりません」
氏は 「強制接触反応」 という言葉で自ら開発した独自のシステムを表現した。
また、大企業が進めるシステムとの違いを説明し、 とにかく地球環境に優しいオゾンによる浄化・殺菌システムを広く世に広めることに尽力している姿勢を氏はアピールする。
「熟成オゾン水」をテーマとして今回同社へ取材を行ったのだが、同社の事業内容はオゾンに関わることだけではない。
社名にジョイントと名がつくだけあって
設備配管の工事業から各種パイプに関する継手やそのパイプ内を通る流体物を計る
センサー等を開発・製造・販売してきた歴史がある。
その中から熟成オゾン水のシステムは生まれたのだ。
また、一度同社を訪れてみればわかることだが、まるで現代版五重塔のような外観をみせる社屋は、
氏が独自のリサイクルシステムを建物に導入した結果だ。
同社屋のリサイクルシステムについては紙面の関係で割愛させてもらうが、
こちらのシステムも配管を館内に巡らしているのが特長で、
これまでに培ってきた同社の技術力が生かされていることがわかる。
熟成オゾン水生成システムも社屋のリサイクルシステムも共通するテーマはエコロジー。
稲場氏と話をしているとにかく
「人類と地球の未来を考える事業」
という壮大なテーマが根底にあることが伝わってくる。
『こだわり物語』の取材を行っている中でエコロジーをテーマとしてモノづくりをしている企業は多いが、 ここまでスケール感の大きいモノづくり人はそうはいない。
オゾンの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えるために今日も尽力する氏。
ビジネスというよりはライフワークであると筆者は感じた。
数年後、
日本中のプール、浄水場が全てオゾン式の浄化システムに変わったとき、
その効能は広く認められ、氏が望んでいるように多岐の分野で同社のシステムが注目されるようになるだろう。
同社と氏の今後の動向に注目したい。また、その宣伝塔として微力ながら力になりたいと思う