会社概要
会社名 | カシオ計算機株式会社 |
所在地 | 〒151-8543 東京都渋谷区本町1-6-2 |
連絡先 | ■カシオ計算機 お客様相談室 TEL:03-5334-4611 (デジタルカメラ専用) |
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「一人の親として、一生に一度のシャッターチャンスを逃さず、 撮りたい時に撮りたい写真を写せるカメラを作りたいと思いました――」
カシオ計算機のQV事業部で、デジタルカメラ「ハイスピードエクシリム」 シリーズの商品企画を担当している西坂信儀さんが語る。
今から3年前、西坂さんは、子供が補助輪なしで自転車に乗れるようになる瞬間を写真に撮ろうと、
デジタルカメラを持って自宅近くの公園を訪れた。
ところが西坂さんは、写真を撮りながら、カメラの動作が子供たちの動きに追いつかないことに
ショックを受けた。
「カメラの起動が遅く、一枚写真を撮ったあと、次の写真が撮れるようになるまでに時間がかかるのです。
ピントもなかなか合わず、悔しい思いをしました。
起動やオートフォーカスの速さ、撮影間隔の短さといった
基本性能を改善する
余地があるのではないかと感じました」と西坂さんはいう。
こうして、 "ユーザーが撮影にストレスを感じないコンパクトデジタルカメラ" をコンセプトとする、「ハイスピードエクシリム」シリーズ の開発が始まった。
その第1号機である「ZR-10」が発売されたのは2010年11月。
現在、最上位機種の「ZR-300」を始め6機種が販売されている。
同シリーズの大きな特徴は、デュアルCPU(中央演算処理装置)および2つの画像処理回路など から構成される「EXILIMエンジンHS」。 2つのCPUが写真撮影と画像処理を分担するため、 サクサクとストレスなく写真が撮れる。
コンパクトサイズのデジタルカメラながら、 起動時間は約0.95秒で 撮影間隔は0.26秒(ともに「ZR-300」の場合)。
実際にシャッターボタンを「カシャ、カシャ、カシャ」と
連続で押しても、問題なく写真が撮れる。
撮影間隔の短さは、シャッターチャンスへの強さを意味する。
子供やペットなどの素早い動きにも対応し、一瞬のタイミングを逃さない。
これまではなかなか撮り切れなかった、子供のベストの表情からハプニング写真まで、
「一生に一度のシャッターチャンス」
を思い思いにカメラに収めることができる。
ワンシャッターで秒間30枚の高速連写(最大30枚まで撮影可能)を行い、
素早く動く被写体の決定的瞬間を捉える機能も搭載されている。
目の前の撮影シーンを、カメラが素早く自動判定し、 ワンシャッターで美しい写真が撮れる 「プレミアムオート」も、同シリーズの特徴の一つ。
たとえば「人物メイクアップ」機能で、人の顔を自動判別し、 肌を明るくなめらかに表現するほか、撮影時に生じる不自然なテカリを補正。 また「インテリジェントカラー」機能で、フラッシュ光が当たった場所と 当たっていない場所で、不自然な色の差が出るのを防ぐ。 さらに「ノイズリダクション機能」で、暗い場所で撮影したときに発生するノイズをおさえ、 人の見た目に近い、きれいな写真が撮れる。
さらに「プレミアムオートPRO」 搭載機種なら、逆光の難しい撮影シーンでも、 露出を変えて5枚の写真を自動連写。そのうち3枚を高速合成し、 白飛びや黒潰れのない写真を創り上げてくれる (「ハイダイナミックレンジ」機能)。
また、各機種には、光学ズームの倍率の約2倍まで、きれいな画質のままズームアップできる 「プレミアムズーム」 機能も搭載されており、被写体の表情などを活かしたズーム撮影が可能だ。
一方、ズーム撮影で、遠くにいる人物などを引き寄せて撮りたい場合、 「手ブレ」などで失敗することが少なくない。 だが同シリーズでは、ズーム撮影時に自動で高速連写を行い、 合成することでより手振れを防ぐことができる。
ズームなしの撮影例
12.5倍光学ズームの撮影例
25倍プレミアムズームの撮影例
ほかにも、同シリーズには、写真の表現力を高める多彩な機能が盛り込まれている。
たとえば、従来では一眼レフなどの高価なカメラでしか撮れなかった、 背景をぼかしたプロのような写真も思いのまま。
また、高速連写した写真を合成することで、同シリーズ各機種の搭載レンズ (「ZR-300」の場合は広角24mm)よりもワイドな画角(同機種で14mm相当)を捉えることができる 「ワイドショット」も、臨場感あふれる 「作品」を撮ることに大きく役立つ。
加えて、同シリーズでは、シャッターを押すだけで 最大1秒1000コマのハイスピードムービーを撮影できる。 ゴルフや野球などのスポーツのフォームチェックに利用できるほか、 「ハイスピードムービー撮影を、 お子さんの自由研究に活用するのもお薦めです。セミが飛び立つ瞬間や水玉風船が割れる瞬間など、 ふだん目に見えないシーンが超スローで再生できる ので、新しい発見があります」と西坂さんは語る。
同シリーズでは、
フルハイビジョン動画の撮影中にも写真の連写が可能。
ムービーを録画しながら「このシーンを写真でも残したい」という、
従来では実現できなかった撮影ニーズにも対応。
「ZR-300」の場合、一回の充電で、約500枚の写真撮影
および約2時間半のフルハイビジョン動画を撮影できる。
世界で初めて
カラー液晶モニターを搭載し、一般向けに発売されたデジタルカメラは、
同社が1995年にリリースした「QV-10」である。
同機は2012年9月、国立科学博物館が選定する
「未来技術遺産(重要科学技術史資料)」に名を連ねた。
「QV-10」は、それまで報道機関など一部でしか使われていなかったデジタルカメラが、
世界的に普及するうえで大きな役割を果たした。
その先進的な開発スピリットは、西坂さんが所属する同社のQV事業部にも脈々と受け継がれている。
「当社は企画力プラス、デジタル技術をブラッシュアップしていくことで生き残りを図っていきます。 パパ、ママを中心に、一般のユーザーに受け入れられるようなカメラを、 これからも作っていきたいですね」(西坂さん)
会社名 | カシオ計算機株式会社 |
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