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住友-Foster Wheeler 小型循環流動層(CFB)ボイラ

〜資源の有効活用で、循環型社会の実現に寄与する、小型バイオマス発電プラント〜
住友重機械工業株式会社

住友-Foster Wheeler 小型循環流動層(CFB)ボイラは、主要部分の設計仕様の標準化により、
中・大型の発電設備商品と比べて、納期を大幅に短縮し、ご発注から14ヶ月以内の稼動を実現。

資源の有効活用と地球規模の環境保全が強く望まれている現在、単なる汚染防止・廃棄物処理にとどまらず、再資源化技術など、資源循環型社会システムの構築に向けてより一層の総合的な環境技術が求められている。

このような社会の要請に応えるために、開発された、
CFB(循環流動層)ボイラによるバイオマス燃料等を利用した、新エネルギ―発電に、
ますます期待が寄せられている。

短納期対応設計

国内外のお客様のご要望にこたえるカタチで開発

従来は、一定規模以上の電力を使用するIPP(独立電気事業者 蒸気発生量500t/時間、発電規模150,000kW級)や、中・大型工場向け自家発電設備(蒸気発生量65 〜 450t/時間、発電規模:15,000 〜 70,000kW)が主な対象市場であり、お客様のご希望や事業目的に応じて、一品一様で、すべて企画設計された、オーダメイド商品であった。

小型CFBボイラでは、小規模のボイラ発電設備を計画されるお客様のご要望に応えるこたえるカタチで、より手軽に導入が可能となるように、小規模発電設備(蒸気発生量25t/時間、発電規模5,000kW)の開発を目指し、2008年はじめ、10名規模のプロジェクトチームからスタートをした。

商品化に際して、まず、最初に検討されたのが、
小型化の実現と共に、「より効率性の高い、発電設備としてのボイラのご提供」
次に、「いかに納期を短縮し、お客様の事業計画を早期にスタートできるか」
そして「コストダウンによる、低価格の実現」であった。

小型モジュールCFBサイズ比較

エネルギー資源の有効活用とCO2排出削減に大きく貢献

「高効率」については、
もともと、産業用自家発電向けを中心として、国内外で多くの納入実績がある、住友−Foster Wheeler CFBボイラの技術をそのままに、木質系バイオマス(未利用間伐材、建築廃材など)燃焼、石炭燃焼、あるいは石炭との混合燃焼にも、適応できるボイラを取り入れ、エネルギー資源の有効活用やCO2排出削減にも大きく貢献する商品開発に成功した。

次に、「いかに納期を短縮して、お客様の事業計画をスタートさせるか」については、
受注後に直ちに製作開始できる様、また、大型トレーラでの輸送限界をひとつの制限条件として、ボイラ設備部をモジュール構造化。工場内で、できるだけ製作をして、建設現場での溶接作業を極力削減した。

その結果、
設計工程と現地工事が短縮され、業界で最も短期間となる、ご発注から14ヶ月後には稼動可能で、さらに条件が揃えば12ヶ月間での稼動も可能とした。 同時に、工程短縮は建設費の低減にもつながり、「コストダウンによる、低価格の実現」を可能にした。

さらにお客様にとっては、早期に事業をスタートすることができるメリットもある。

発電設備プラント+αがひとつの商品

住友重機械では、さらに、燃料供給系にも着目した。
例えば、石油などの液体燃料やガスなどの気体燃料は、パイプラインを敷地内でつなげることが可能であるが、バイオマスなどの固形燃料は、大型コンベアで運ぶなど、パイプとは違い、自由自在にはつなげることが困難である。

また、その燃料を貯蔵する場所や、外部から持込む手段など、利用する環境の構築も必要になる。

同社では、
単に発電設備プラントを提供するだけではなく、お客様の利益、ランニングコストや使い勝手なども含めてひとつの「商品」として考えているのだ。

そして、小規模でも大型と同様な性能が出せるかを新居浜工場(愛媛県)で検証を重ねて、商品化を実現したのだ。

本製品での木質系バイオマス燃料の年間消費量は5.5万tから6万t。
すでに、自家発電設備を保有し、将来バイオマス燃料への転換を検討中の企業や、有効利用されていない間伐材などの山林未利用材を活用し『再生可能エネルギー全量買取制度』を視野に入れた国内電力供給事業者、およびASEAN諸国への市場拡大を目指す。

また、短納期のメリットを活かし、東日本大震災の廃棄物処理にも貢献できるものと考えている。

写真:住友重機械工業株式会社
http://www.shi.co.jp/

会社概要

会社名 住友重機械工業株式会社
所在地 〒141-6025
東京都品川区大崎2丁目1番1号
(ThinkPark Tower)
連絡先 エネルギー環境事業部
営業本部
TEL 03-6737-2592
FAX 03-6866-5113
E-mail inf@shi.co.jp

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