会社概要
会社名 | 日新製糖株式会社 |
所在地 | 〒103-8536 東京都中央区日本橋小網町14-1 |
連絡先 | TEL:0120-341-310 (お客様相談室) |
ホーム > こだわりの企業をみる
ケーキにプリンに、あんこたっぷりのおまんじゅう。
考えただけで心が幸せな気持ちで満たされるスイーツの数々に不可欠なものといえば……砂糖!
8世紀の奈良時代、唐国の僧・鑑真によって日本に持ち込まれたときは「薬」として重宝され、 江戸時代まで1000年近くは貴族や武士のみにしか口にできない貴重品であったとか。
今回紹介するのは、この砂糖のなかでも、「きび砂糖」。 昭和50年代後半に発売されて以来、年々売り上げを伸ばし続けているロングセラー商品だ。
「元々、あるスーパーさんのプライベートブランドとして、自然に近い、 それでいて黒糖ほどクセのない砂糖を作ることになり、開発が進められました。 完成した『きび砂糖』は白糖と比べてサトウキビの風味とミネラル分が残っているという点で、 かなり評判が良かったようです」(日新製糖株式会社 取締役 砂糖統括部長西垣さん)
ここで少し、サトウキビから砂糖(上白糖)が出来るまでを学んでみよう。
このように、たくさんの不純物が含まれている原料糖が、 多くの工程を経て無色透明でサラサラの真っ白の砂糖となるまでには24時間もかかるのだとか。
「日本の製糖技術は素晴らしく、 他国の方が見ると、世界一美しい、芸術品のような砂糖と言ってくださいます。 しかし国内では、その完璧な白さゆえに、『実は漂白しているのではないか?』と言う噂が流れたこともありましたが(苦笑)」
ここで、おなじみの上白糖と、きび砂糖の違いが気になるところだが…。
「まず、上白糖は完全に精製された砂糖液をそのまま煮詰めて作られています。
一方できび砂糖は、精製の途中、つまりミネラルやカルシウムといった不純物をろ過し過ぎないタイミングの糖液
をそのまま煮詰めて作るのです」
このタイミングが早すぎても、黒糖のようなクセが強く残ってしまい、遅すぎても、ミネラル分などが少なくなり、風味がなくなってしまうそう。
「この微妙なバランスに到達するまでには、何度も何度も試行錯誤を繰り返しましたね。 今でこそ作業はすべて機械で行い、オートメーション化されていますが、当初は砂糖職人さんが砂糖釜に張り付いて、 タイミングを見計らっていましたから。液糖を煮詰めると工場内の気温は50℃くらいになりますし、相当な苦労があったようです」
こうして完成した「きび砂糖」は、前述のとおり、すぐに評判となった。
「当時は自然に近いものを求める走りの時期。同じような商品がほかのメーカーからも発売されました。
しかしこの『きび砂糖』の絶妙なバランスを再現できたメーカーは皆無で、どの企業も徐々に撤退してしまったようですね」
風味が豊かで、まろやかな甘さのきび砂糖。
肉じゃがなどの煮物に加えればコクが出るし、照り焼きの
照りも一段上のレベルになる。
また、料理の味を邪魔しないので、普段味付けに砂糖を使わない洋食などにも隠し味として加えると、
うまみとコクが増すのである。
また最近では、魚の臭いを消したり、鶏の胸肉などを柔らかくしたり、といった効能にも注目が集まっている。
「砂糖全般の話になりますが、脳は人が摂取するエネルギーの約24%を費やしています。 でもそのエネルギー源となるのは、唯一ブドウ糖。ブドウ糖と果糖からできている砂糖は素早く脳にエネルギーを送り込むことができます。 つまり砂糖を摂取すれば、脳が活性化し、記憶力もアップするのです」
また運動のあとに砂糖を摂取するとより効果的に筋肉作りができるなど、さまざまな効果も指摘されている。
今やいつでもどこでも甘いお菓子に手が届く現代。
そんななか、肥満や成人病、虫歯の原因になると砂糖を敬遠する風潮があるのも事実である。
さらに数々の甘味料も販売され、甘いのにカロリーゼロという表示もよく見かけるようになった。
しかし甘味料が本当に安全かどうかは実は未知数。
砂糖こそが、サトウキビからできた完全に安全な自然食品であることを忘れないでおこう。
なかでも自然のミネラルと風味を残したきび砂糖は、身体に優しくて美味しい、とっておきの砂糖。
上手に付き合って、心身共に健康で元気な毎日を送りたい。
会社名 | 日新製糖株式会社 |
所在地 | 〒103-8536 東京都中央区日本橋小網町14-1 |
連絡先 | TEL:0120-341-310 (お客様相談室) |