会社概要
会社名 | 株式会社マキ商会 グリーンエイジプロジェクト 事務局 |
所在地 | 〒353-0001 埼玉県志木市上宗岡3-2-10 |
電話番号 | TEL :048-485-4147 |
ホーム > こだわりの企業をみる
地球温暖化の影響が世界各地で心配されている昨今、
直接的な因果があるかどうかは議論しないとしても、寒冷地では氷がとけ、
乾燥地帯では砂漠化が進んでいることは明らかだ。
現在、陸上約4分の1は砂漠地帯であるそうで、その多くはアフリカやアジア地域に集中。
さらに砂漠は年々その規模を広げているという。
公的機関(UNEP)の発表によると、その規模は1年ごとに九州と四国を足したほどの大きさにもなるというから驚きだ。
グリーンエイジプロジェクト とは、おしぼりレンタル事業を主業務としている(株)マキ商会代表酒巻剛氏と、 同社の協力会社であり紙おしぼりの製造・販売を行っている(株)サンテック代表吉野志門氏が、 中心となって立ち上げたプロジェクトだ。
「このプロジェクトが生まれたきっかけは、
石油系の接着剤を使用しない100%天然成分からつくった紙を使って、
なにかビジネスにつながらないかとの相談を受けたことでした」(酒巻氏)
もともとエコに興味を持っていたという代表だが、同プロジェクトをはじめた頃はそれほど大きな志はなかったと素直に話す。
「ただ漠然と同プロジェクトを通じて、
エコ活動ができればと思ったんです。
その結果として、
会社や自分自身のブランド力が上がればいいかなと」
漠然とした思いからスタートしたグリーンプロジェクト。
だがその後、
同プロジェクトは地球規模の大きな「夢」を持つことになる。
夢の話は後述するとして、まずはプロジェクトの内容を説明しよう。
同プロジェクトでは「グリーンエイジおしぼり」なる商品を開発。
従来の紙おしぼりとは違い、約3ヶ月で微生物分解により土に還るエコな紙おしぼりだ。
「当初はこの紙おしぼりの売上の一部を寄付金として、
どこかのエコ団体に寄付しようかと考えていたんです。
ですが紙おしぼりというのはそもそも計画伐採された木からつくられた商品。
ならばその生産源である木を植える社会貢献活動に協力できないかと」
ミネラルウォーター「ボルヴィック」が、
2007年より「1L for 10L」というエコ活動をしていることを知っている人は多いだろう。
消費者がボルヴィックを1リットル購入する。
すると10リットルの水がアフリカの乾燥地帯に送られるというものだ。
とても分かりやすく、誰でも気軽に参加できる社会貢献活動である。
グリーンエイジプロジェクトの意図するところも同じ。
グリーンエイジ紙おしぼりを消費者が1枚購入する。
すると2円の寄付金が、イスラエルで植樹活動を行っている組織に寄付される仕組みだ。
1本のオリーブ苗が植樹されるのに必要なおしぼりは約900枚。
この900枚を1単位として、現在同プロジェクトに賛同する飲食店などが主に購入しているという。
イスラエルの地で植樹活動を行っているのは、KKL-JNF( イスラエル緑化基金―ユダヤ国民基金)という組織。
これまで30年以上に渡り2億4000本以上
の植樹を行ってきたというから、実績も信頼もある組織だ。
「誰が見ても分かりやすいエコ活動をしたかったんです。そこで砂漠に木を植えたらいいかなと......」
個の商品に寄付金を付けるというのはおしぼり業界では「初」だそうで、代表は何度も「業界初」、 「世界初」という言葉を口にした。
現在グリーンエイジおしぼりの価格は1枚15円。
同社が販売している最安価な紙おしぼりが2円50銭〜だそうで、安くはない。
だが、今後はおしぼりの価格を0円とすることを考えていると代表は話す。
「スポンサー企業さんがこの紙おしぼりを使うことで企業のイメージアップにつながると感じてもらえれば、 きっと0円価格は実現するでしょう」
おしぼりが0円で購入できるようになれば、「私もぜひ使いたい」という声が出てくるのは確実。 そうなれば植樹の数は一気に増えるのだ。
「――夢を実現させたいんです」
代表は強く話す。
2009年の6月に同プロジェクト副代表吉野氏が、
イスラエルの地を訪れ現地での植樹活動を実際に見てきたという。
「イスラエルという国って、
日本で報道されている情報だけでは
紛争ばかりしている地域であまり評判はよくないですよね。
私は宗教問題についてはよく分かりません。
ですが現地で子どもたちが植樹している様子を聞いたら、
紛争問題はどこかに飛んでしまうのではと思ったんです」
代表が描く夢は壮大だ。それは同プロジェクトを通して"世界平和に貢献"することなのだから。
世界の火薬庫とまでいわれる紛争地イスラエルで、
国境を越えて近隣諸国の子どもたちが協力し合いながら楽しく植樹を行う。
そこにはコミュニティが生まれるだろう。
そのコミュニティの輪が、紛争を続けている大人たちに伝わっていけば......。
この考えこそが、先に述べた同プロジェクトが掲げる壮大な夢なのだ。
同社の企業理念を見ても酒巻代表と直接会って話をしても、伝わってくる思いは同じ。
「誰もやっていないスケール感の大きいことを成し遂げたい!」――そんな熱い
チュレンジスピリットが根底にある。
「1枚の紙おしぼりが世界を平和にする――」
壮大な夢を持った酒巻剛代表の挑戦は今始まったばかり。今後の動向に注目すると共に、筆者もできるかぎり力になりたい。